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2018年7月31日 (火)

今年は桃が早く終わりそうです

みんなのアイドル
『ピーチメルバ』

今年も好評いただいております。

Peach





金土の営業のために、月から木にかけて、

桃煮とアイスクリームを冷蔵庫&冷凍庫の限界まで

満杯に仕込む日々が続いております。




思い起こせば、3年前、夏が来る前に

冷凍冷蔵庫を新調したのは

ピーチメルバのためでした。



搬入される前に、なぜか、いつも行列している トンカツ屋さんの前に置き去りにされていたので、心配で見張っていたときに撮った写真です。




この大型なパワフルな冷蔵冷蔵庫はもちろん、他の冷蔵庫も

グワァゥオぉぉごぅぉぉーと音を立てて、がんばってます。

最大限仕込んでおります。




そんな努力とは裏腹に、今年は桃の入荷に異変が起きてます。

例年なら、8月のお盆明けに出回る品種が

先週から見かけるようになり、

今週はがらっと入れ替わりました。



八百屋さんも、「今年は早く終わるよー」とおっしゃいます。


特に、私が好んで使っている山梨の桃は品薄です。

豪雨で西日本の産地で桃が採れなかった分、

山梨産が西日本にひっぱられているのも理由だそうです。

かなり厳しい状況です。



例年ですと、ピーチメルバは8月いっぱい提供しておりますが、

このような状況から、8月いっぱい提供するのは難しいと判断し、

今年は8月の第2週目までが限界となりそうです。



8月中旬以降の既にいただいている予約分だけでも

何とかできればいいのですが、それも危ういので、

適宜判断して個別に連絡させていただこうと思っております。






※ピーチメルバのキープについて

ピーチメルバのキープの電話(当日)をいただいても、状況によってはお受けできないことがあります。その理由を説明させていただきます。

(実際にこの説明を受けた方は、リピート再生ってことで)

桃を煮たら、皮を付けたまま冷やします。

提供する朝に皮と種を取り、直前までスタンばっておきます。

実際に盛り付けるのは、できれば提供直前が理想的ですが、

オペレーション上、提供1時間前から盛ることもあります。

盛ったその時が、合格発表なんです。

実際に切ってみないとイケテル桃なのか、イケテナイ桃なのか、わからないからです。

(種を取ったときに、おおよそは見当がつきますが)

型崩れしせず、ちゃんと煮えてるか、ドキドキです。

繊維が音を立ててナイフに絡んでくる桃があったり、

デレデレになって、溶けている桃があったり、

外はキレイでも中が痛んでいたり、を

チェックしながら、大丈夫なラインを越えているものをお皿に盛っています。

予約の記入漏れ、数の数え間違え(←犯人はだいたい私)

そのような、様々な危険を予測して、

安全率を80%位と予測して、

今日、あと〇食の予約(キープ)を出すには、

桃をどんだけ取っておけば大丈夫か、など、常に気にしながら盛っています。

逆に余ってしまったら、それはそれで経営的に問題なので、

ジャストで終了するのを狙っています。

ちょっとゲーム性のある仕事です。

いや、ギャンブル性とでも言いましょうか。


ですので、当日のキープのご依頼をいただいても、判断ができないために、’ごめんなさい’という説明をします。

そのたびに、電話の向こうで残念なお顔をされているのが浮かぶので、こちらもいたたまれない気持ちになります。許してください。

カットしたケーキのように、あと何個?って、数えてわかる形状じゃないので、ご理解いただければと思ます。

そうは言っても、最大限仕込んでおりますので、あきらめずにご来店いただけますと嬉しいです。

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2018年7月11日 (水)

夏季限定 【ピーチメルバ】

実は、先週から、ピーチメルバが始まりました。

「ピーチメルバ、いつからですか?」のお問合せが多くなってきたので、

もう1週待つべきか迷いましたが、見切り発車をしてしまいました。

先週はまだ桃の香りがいま一つでしたが、

(先週ご来店いただいたお客様には失礼な話ですが)

初物をいち早くいただく喜びは感じていただけたのではないでしょうか。


ピーチメルバ 1100円

(おかわり:900円)

2皿召し上がるお客様もいらっしゃるので、感謝の気持ちを込めて、

2皿目は900円にさせていただきます。お一人で召し上がる場合に適応させていただく割引ですので、シェアをされた場合は元のお値段となります。ご注意ください(笑)



去年から、バニラが高騰しておりまして、ついに今年は泣きたくなるくらいの値段になってしまいました。かと言って、バニラのような香りのする液体で代用するわけにもいかないので、アイスクリームにも桃を煮るにも本物のバニラを使い続けております。ですので仕方なくピーチメルバのお値段も上げてしまいました。お許しください。ちなみに、12年前お店を始めたときのバニラの値段は10本で800円ちょっと。今、8本で数千円。うっかり安いのを買うと中身がスカスカだったり、短かったりします。





今日も、店のウエィティングシートには100個以上の桃が並んでおります。

鍋に連れていかれるのを待っています。

置ききれず、まだ箱の中で待機している桃ちゃんもいます。

今年の夏も冷蔵庫と冷凍庫のご機嫌を伺いながら、最大限の提供をさせていただきます。ピーチメルバを召し上がって、暑い夏を乗り切ってください。






【参考までに】ピーチメルバって何?

ピーチメルバは、19世紀の後半、人気を博していたオーストリアのオペラ歌手の’ネリー・メルバ嬢’が、ワグナーの歌劇ローエングリンの成功を祝して、ロンドンのサボイホテルでの晩餐会に招かれました。

そのときの料理長’オーギュスト・エスコフィエ’が、氷の白鳥を作り、翼のところにバニラアイスクリームとコンポートにした桃を乗せて、メルバ嬢に捧げました。それがピーチメルバのはじまりです。

そのエスコフィエの自伝、こちらにもピーチメルバについて書かれています。まやんちはエスコフィエの考えを意識して作っていますよ~。↓

20130712eskofie

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