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2018年3月28日 (水)

ペアリングって?

『桜スイーツ盛り合せ』のペアリングにお勧めしたいお茶を

前回のブログでいくつかご紹介しました。



まず、
ペアリングって、何?

っていう問いかけから。



基本的に、お菓子にはどんなお茶も合うっちゃ合います。

ただ、なんとなく無意識に選んだお茶でも、お茶があればお菓子を食べ進むことができますよね。

コーヒ OR ティー みたいな選択も多々あります。

世間一般では、お茶への執着はその程度です。




パティスリー(お菓子屋さん)として、全国的に名が通っている店に喫茶スペースがあって、そこで「紅茶」を注文すると、香料をふりかけているアップルティー(フレーバードティー)が自動的に出てきたときには、悲しくて言葉にならないことがありました。口の中がりんご臭の香料で支配されてお菓子の味がそっちのけ、ってことがありました。

プチって開封すると中から白い液体が出て来るポーションが常温に置かれていて、ミルクティーにしたければ、それを使ってくださいね~という方針の店だっていっぱいあります。

特別感を漂わせているお菓子に対して、随分とお茶が軽視されています。

とても悲しいですが、それが現状です。



極端な話になってしまったので、源流に戻しますね。




お菓子をいただくとき、それに合うお茶を意識的に選んでみてください。

『ただなんとなく』、という選び方から、『どれが合うんだろう?』っていう気持ちになって選ぶだけでも、贅沢品がもっと贅沢に感じられて、それに費やす費用も時間も豊かに感じるようになります。

さらには、お茶とお菓子の相性がばっちり合ったとき、それぞれの美味しさが100倍にも200倍にも感じられることもあるんです。

それがペアリングの楽しさです。



教科書的なペアリングとして、

柑橘とニルギリ、かりんとうとヌワラエリア、黒糖とアッサム、ドライフルーツとダージリン、苺にはローズの花びらが入った紅茶、チョコレートにアールグレイ、など、いろいろあります。

たしかに、実際にやってみると、そう言われているのが、よくわかります。



以前、外部講師として招いていただいた紅茶のイベントで、5種類の紅茶と5種類のお菓子のペアリング実験を行いました。被験者は15名程でした。どれとどれが合うか、という紐づけを各自でやって、集計したところ、はやり大多数が同じ組み合わせが美味しいと感じるという結論が出ました。

まやんちの『飲んで覚える紅茶入門』でも、ペアリングをやる時間がありまして、ダージリンファーストフラッシュにはどれが合うか?というテーマで3種類のお菓子を比較していただいて、全員の好みを挙手で集計すると、荒れるときもありますが、ほぼ同じ結果が得られています。

味覚は人ぞれぞれですので、何が正解で何が間違えか、という結論を出すことではありません。ですけど、大多数が美味しいと感じる組み合わせがあるということは、統計が取れています。その一方で少数派があるというのも興味深い結果です。

味覚って面白いですよね。

人それぞれが異なる味覚を持っているのが面白いのです。

だからこそ、楽しんでいただきたいと思います。

私はお茶集めが趣味みたいなところがあって、ティーリストに常時40種を誇っています。ぜひ、それぞれのお客様がペアリングを面白がっていただきたいと思います。

ご不明な点がありましたら、店員にお尋ねください。恥ずかしながら、店員の教育が不行き届きで、確実にお答えできる者ばかりではありません。その場合は、わかる者が出ていきますのでお許しください。

まやんちは、店名の最初に『お茶とお菓子』という言葉がありますので、その名の通り、両方を楽しんでいただきたいという思いがあります。

私もスタッフもいつもペアリングを意識しておりますので、日々実験を繰り返して精進いたします。

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閉店後にペアリングの実験をしている写真です。

飲んでは食べ、食べては飲むを繰り返し、思い思いの感想を各自がつぶやきます。

予想通りの時もあれば、新たな発見もあったりします。

お皿を使わず、ラップを敷いてるところが、嗜好品ではなく試験品と化しています。

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