インド・ネパール茶畑視察の旅⑤
の続きです。
成田を発ってから、3日目にして、
ようやく旅の目的であるダージリンの茶園へ。
摘採→萎凋→揉捻 という製茶の過程を見させてもらうには、
茶園のスケジュールに合わせて訪問することになるわけで、
そうすると、ホテルの朝食は抜き(放棄!)ってことになります。
朝4時に起きて、茶園に向かいます。
サングマ茶園に到着
今回、訪れる茶園の候補が数か所ありました。私はサングマを切望しておりましたので、この看板を目にしただけで達成感がありました。
(看板を見ただけじゃ、なんも達成してませんが・・・)
↑看板がありました。
サングマ茶園にはホテルから1時間半のドライブで到着しました。
ダージリンの街の中心地は標高の高いところにあり、泊まったホテルも標高2000m超のところ。ホテルと茶園との位置関係としては、茶園はホテルよりも標高が低いところにあるので、ずっと下り坂のドライブでした。
こわ~~~!きゃ~~~!連発
↑製茶工場の正面
↑外壁に掲げてあるボードを見て、ウルウル。
↑工場に入るときは、キャプとマスクを着用します
萎凋槽
茶葉が発する青い香りが工場内に充満しておりました。
ファーストフラッシュの萎凋は8時間程度。
8時間という萎凋時間を経て、揉捻の工程に移ることになるわけで、その工程を拝見するために、朝4時に起きて、朝食抜きで、やってきたわけです。
相手は自然界にある植物。人間はそれに合わせる!
工場の萎凋槽がおいてある床には穴があって、その穴のダクトを通して下の階にある揉捻機に運ばれた茶葉は、回転しながら揉みこまれて、さらに青い香りを放っていきます。
そのあとに、巨大なドライヤーともいうべき、高温での乾燥の工程を経て、春摘み紅茶が完成します。
揉捻、玉解き、乾燥と、製茶の全行程を見せていただきました。
出発直前にデジカメの動画の撮り方も説明書を読んで覚えておいたので、バッチリ撮れました。動画でしかお伝えできない揉捻機の動きなど、工場で見てきたことは、今後、お客様や生徒さんに、シェアしていきたいと思います。
↑ティスティングさせていただきました。
↑吐き出す桶。飲み過ぎると感覚が狂う場合もありますので、吐き出します。
↑すご~~く美味しいの、あった!!
全員一致で、絶賛!!
しか~し、出荷先が決まっていました。
ガックリ
東京の紅茶屋さんでした。
サングマ茶園のティスティングルームは北側の窓辺にありました。
ティスティング時に評価するポイントの一つに『水色』(スイショクと読みます)があります。
茶液の色を『水色』といい、どういう色をしているのかを観察します。
正確にジャッジするには北側の窓が最適である、サングマは北側にこだわっている、と説明がありました。
光が対象物に平等にあたり、見やすいので、適正に判断できるのですね。
話が脱線しますが、夫(建築の設計屋)が、北側の窓から入る光を有効利用する設計をしようとすると、多くの施主さんが南窓信仰が強く、「え?北側??」と、納得してもらうのが大変だ、と嘆いていたのを思い出しました。 サングマ茶園の北側窓の話をレポートしたら、「だろ~~」って、勝ち誇っておりました。これからは、施主さんが紅茶好だったら、サングマのネタが使えますね。
↑工場を案内してくれたマネージャーのジャーさんと
↑サングマの茶畑
そういえば、茶園視察は朝飯前でした。茶園の中にある小屋をお借りして、ようやく、朝食。
ホテルがお弁当を持たせてくれて、箱にリボンをかける程の気合いの入れようにビックリ!
開けたら、もっとビックリ!
卵、2つ 食べろってか??? 塩くらい付けてくれ~~。
バナナまるごと。キットカットにショートブレッド、オレンジジュース、パッサパッサのサンドウィッチ(具が何だったか忘れた)
仲間たちでゲラゲラ笑いながらいただきました。
☆彡☆彡☆彡☆彡
サングマ茶園
標高1433m
畑の面積 129ha
1863年創業
年間65トン生産
インド・ヨーロッパ・アメリカ・日本でオーガニック認証
2007年~バイオオーガニック
☆彡☆彡☆彡☆彡
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