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2014年5月 5日 (月)

蜜香紅茶

とびっきり美味しい紅茶をご紹介します。

お茶は農作物ですし、製茶技術によって商品価値も変わります。

ですから、美味しいお茶に出会ったときは、『運命』を感じるものです。

先日、ふら~っと寄ったお茶屋さんで、

『全部買い』をやってしまった紅茶をご紹介します。

『蜜香紅茶』 (台湾・花蓮)

インドやスリランカ産の紅茶は一般的に知られていますが、
今回ご紹介するのは「蜜のような香り」という美しい名前をもつ
「蜜香紅茶」という台湾の紅茶です。

その発祥の地は台湾東部の花蓮県。

北半球の北回帰線(この線を境に熱帯と亜熱帯に分かれます)
のある位置にあたります。花蓮県は温暖かつ雨量に恵まれています。

蜜香紅茶の原料となるのは「大葉烏龍」という品種です。
他の品種で作られる蜜香紅茶もありますが、
大葉烏龍種こそ本場ならでは。

樹が大きく枝が太く、葉が少なく、葉の形は長い楕円形で
厚みがあり、緑の色合いが濃いことが特徴です。

そして、一番重要な、蜜香紅茶を作るために
重要な役者は・・・・

それは『ウンカ』という、全長わずか約2.5mmの虫です。

 

ウンカに嚙まれた葉でお茶をつくると、特有の香りを奏でます。
ウンカの唾液に含まれる加水分解酵素によってストレスを受けた茶葉は、
生態防御の機能(人間でいう自然治癒力みたいなものでしょうか)が働き、
独特の香気成分が生成されると言われています。

ウンカといえば、台湾を代表する「東方美人」にも、
インドのダージリンの2ndフラッシュにも、
重要な役割を果たしてくれる虫ですね。

まやんちで提供している蜜香紅茶は、
蜜香紅茶の発案者でる高肇昫氏が作ったものです。

花蓮の自然環境、農園管理の弛まぬ努力と製茶に対する思い。
様々な好条件が揃って誕生した蜜香紅茶を目をつぶりながら
飲んでみてください。

まやんちのティーリストの中では蜜香紅茶に高価なお値段(900円)
を付けておりますが、実際に900円で飲めるお茶ではありませんので、
とってもお得です。

みなさんに蜜香の美味しさを知っていただき、感動を共有したいです。


お茶とお菓子まやんち

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